伝承の旅 その3 | 鬼城

伝承の旅 その3

2015.05.19.Tue.11:00
いざ六反地へ

地図は頭にあったが、場所は不明・・・
何より調査の時間が長く、腹が減った。
相談の結果、何でもあるということで、ホテル世羅四万十へ行くことにした。
連休とか、夏場は部屋が取れないと聞いた。
この場所は日本の最高気温(2013年8月12日41度)を保持している地でもある。

ホテル世羅四万十1
楽しい語らい

おなかもいっぱいになり、味も量も満足、満足!
体力も戻り、出発する。
ロビーは川が売りのご当地らしいデコレーションである。

ホテル世羅四万十2

カーナビ

当てにならないと分かっていても使わねば・・・
延々と続く国道381号線、国道56号線まで出る道は一本道である。

幸霊祠

六反地無人駅

この側と聞いていた、みると鳥居が・・・
勇んで行ってみると「護国神社」とあり、がっかり。
聞くのが一番と来たことのある友人に電話する。
国道に国交省の表示があるとのことだが、そんなものは無かった。
国交省は必要感のないものは撤去するらしい。

六反地駅

あった!幸霊祠あと

山家清兵衛記には、桧皮森の伊方屋仁兵衛寮からの逃れた家族5人は女中のふるさと松野へ・・・
お寺なら安心と妙楽寺で生活する。
清兵衛の初盆なので母親と奥方は西の谷、清兵衛の墓参りに宇和島に出る。
その留守を狙って刺客が女中、娘二人を斬り殺す。
それを聞いた親子は日振の清家久左衛門の手配で豊後(大分)へ逃れる。
一路仙台へ行くことになる。仙台には長男喜兵衛が居る。
100日かけ、仙台へ到着・・・
仙台で母親が亡くなり、気になるのが恋しい清兵衛のこと。
少しでも近くに居たいという思いから高知の六反地で庵を構え、清兵衛を弔う。
奥方はこの地で亡くなったとされている。

この地方の伝承では、仙台には行かず、松野から直接この地に移り住んだとされている。
いずれにせよ、記録は無く伝承である。
清兵衛恋しさのあまり、少しでも近くにという心は間違いない。

奥方にとっては、たたり神では無く、幸を運んでくれる御霊と「幸霊」の名を付けている。
地元で詳しい方がご不在で話が聞けなかったのが残念である。
「スミ」の名前は間違いで「高」が正しい。

六反地1

祠(墓?)があったとされる場所に石碑が建立されている。
おそらく、国道がつけられたときに撤去されたのだろう。
この周りは、田んぼが一面・・・
仁井田米の産地でもある。

六反地2
コメント
六反地
「ろくたんじ」っていわれてちょっと戸惑いましたが、昔、窪川町の一部だったのですね。人口200人以下ではないですか?神社も天満天神、和霊大明神、今宮権現があると角川の地名辞典にはありますが屋敷神程度のものではありませんか? 屋敷神といえば我が家にも稲荷大明神が祀ってありますが。
窪川といえば吉野や蕨生とは隣り合わせで、親戚も多いところですから、和霊神社の霊験を崇めて勧請したのかもしれませんね。
屋敷神
木下博民 様
国土交通省の案内板もあったようですから、地元の人は知るぞ知るだったんでしょう。隣り合わせと行っても60kmほどあります。車で一時間あまりかかりました。まっ、高知全体として勧請しているところはありますからそうかもしれません。しかし謎ですね・・・謎は謎として展示します。
No title
 記録はなく、伝承が残っているのみで、それをたどる旅、どのように思いつかれたのですか?幸霊祠跡が現にあるというのも、おもしろいですね。高知の県民誌のようなものに何か記載されていそうな気がします。
祠があったということは言い伝えられていたと言うことですね。しかも昭和56年に戸田家建立とありどこかに記録があるのでしょう。詳しい方がご不在だったのは残念でしたね。窪川町史か教育委員会などから他にも歴史研究されている方が見つかるかもしれません。謎解きですね。
仁井田
tentijin 様
ブランド米の生産地です。この時期は田植えで家は空き家同然でした。幸霊祠の前に詳しい方が居るとのことでしたが、留守で会えませんでした。また、訪れたいと思っています。さて郷土史家の方が居るでしょうか?研究されている人が居ればうれしいのですが・・・
おもしろい
うわつ 様
宇和島市の方々は、伝承を辿っていないのでしょうか?記録が無いのも不思議です。和霊信仰はおもしろい。特に「うわつ」さんのところは、お膝元ですからね。(笑い)窪川町史を研究してみます。
No title
単に歴史上の人物だった山家清兵衛さんが何だか身近な人に感じられる、単純な吉野の住民です。
 六反地の伝承も興味深いです。
 偶然、今日、四万十方面にドライブし世羅四万十か岩城食堂で食事するか迷い、岩城食堂を選びました。世羅四万十のロビーもおしゃれに変身ですね。
「うわつ」さんのごとく
吉野の食いしんぼう 様
新しい情報、南予地方の身近な場所・・・知らないことが多いのに気づかされます。今度江川崎方面に行くときは、岩城食堂に行ってみよう。
山家清兵衛の奥様のエピソード、聞いては居ましたが、聞き取りは初めてでした。夏のW企画展に花が添えられます。

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