細川家珠玉の名腕 | 鬼城

細川家珠玉の名腕

2014.03.27.Thu.18:00
羽田空港美術館

羽田空港のハブ化に伴い、大改装されたことは知っていたが、美術館があることは知らなかった。
ポスターを見つけ、入場した。
スーツ姿の学芸員の方に「写真は?」とお聞きすると「フラッシュを控えてもらえればOKです。」とのこと。
対応も態度も素晴らしい。

今回の名腕は前期・後期の2回に分けられ展示されるそうだ。
この日は前期展・・・

細川家1

細川家

言わずと知れた細川家は肥後熊本藩・・・
現ご当主は18代護煕氏
79代内閣総理大臣でもあり、陶芸家としても著名である。

細川家の古文書や大名道具など管理している「(公益財団法人)永青文庫」の理事長でもある。

パンフ

展示室内

天井を見ると照明のみでむき出しで天井板など張っていない。
温湿度の管理からだろうか。
このような美術館は見たことがない。
不思議な空間であった。

学芸員さんに温湿度をお聞きすると23度58%とのこと。
陶器類の湿度は落としても良いけれど箱やふくさがあるため58%にしているとのこと。
細川家2

おとごぜ

今回の展示品の中でも秀でている初代楽家長次郎作「黒楽茶碗」
手にしっくりなじむような曲線美がすばらしい。
細川三斎が焼かせたと伝えられている。

細川家3

赤楽

楽家5代宗入作
利休は黒を好んだと言われるが、この赤楽も見事・・・

細川家4

平茶碗

お茶には詳しくないが、このように平たいお茶碗もあるようだ。
碗の中には細かい黄色のつぶ模様が・・・
これが油滴天目茶碗と言われる所以だそうだ。

細川家5

細川護煕氏作の刷毛目茶碗

刷毛目の力強さ、素人の私でさえ、この力強さが伝わってくる。
不東は号か?
護煕氏の湯河原の別荘が不東庵・・・
不東の名の由来は、三蔵玄奘が大願成就するまで決して東に帰らないという故事。

細川家6

羽田の端

松山空港への発着場は空港の端である。
3泊4日の旅行も終わった。

細川家7
コメント
 知りませんでした。空港内に美術館とは(^^;)
 さすが54万石肥後細川藩ですね。私にはどれだけの価値かは分かりませんが、素晴らしい名器がざっくざっくですね。元首相も都知事選などに出ないで、茶器でも作っておけばいいものをね~。
 私は、最後の写真が気になります。松山便は、搭乗率が高いのですからもっと近い搭乗口でもいいですよね。でも、遠い搭乗口までゆっくりと周りを見ながら歩いて行くのも好きです。(^_^)v
 東京に行きたい!
発想
笑隆で~す。様
 何時行っても変化があるのが都会・・・それに比べ変化無しが田舎・・・それぞれに良さが有り、欠点がある。現在残っている大名道具や古文書類など、トップは尾張徳川、続いて肥後熊本、彦根井伊、薩摩島津・・・長州毛利もランク入りですね。そして宇和島伊達が続くようです。ダントツトップを忘れていました。恐れ多くも天皇家ですね。
 空港美術館13回目だそうですから、新しいんでしょう。偶然とはいいながら、目の保養になりました。
 最後の写真、眼前で787が横切っって飛び立ったんですが、あっという間で飛び立ち・・・(泣き)
さすが。鑑賞眼は数をこなすことですね。たいしたものです。敬服します。
私は、「毎日使っている飯碗を、飯碗といわず茶碗というのが子供の頃から不思議に思っていました」。ところが中国の田舎へ何度か行ったとき、日本のような「湯呑」がなく、日本でいう茶碗で茶を振舞ってくれるので、なるほどと感心したことがありました。
茶は、世間話を楽しむ道具で、茶道のご婦人方がおやりになる畏まったお席にはついに馴染めず、ボケしてしまいました。それでも、美味い菓子を頂くと、美味しいお茶が欲しくなりますね。ときには何倍もガブガブと。
良い美術館です・・・
木下博民 様
 坂の上の雲の中で好古と真之が酒を飲む場面が描写されています。一つの茶碗で飯も食い、酒も飲み、二人で使い回して飲むという場面・・・合理的と言おうか、無頓着と言おうか。茶碗は道具、飾り物ではないと木村先生にお聞きしたことがあります。使って勝ちが分かるとも・・・我々下船のモノはすぐ、いくらするんだろうと?良い物は何となく分かるような気がします。あくまでも個人の感覚ですが・・・
欠け茶碗値段を聞いて両手添え
慌てる野郎のいる茶席
てなことをネットに描く細川展
道具
木下博民 様
お見事な川柳ですね。
映画「利休にたずねよ」で使用した初代長次郎の黒楽茶碗、海老蔵氏が使用するとき、値段を聞いて思わず引いたとか。しかし、この場面、親子競演でしたが緊迫感も有り、迫力満点なシーンでした。さすが名代の俳優さん・・・
旅の時間待ち、空港でメチャ時間持てあますことがありますが、こんな場所があったら有効に時間が過ごせますね。さすが、あるところにはあるのですね。
お茶を習っていたとき、茶碗のお作を聞かれると、よく「左入」、お茶名は「さやかの昔」お詰めは「一保堂」で通し、お師匠様に苦笑いされていました。
 油滴天目、宇宙を感じさせてくれます。
 川柳、くっ、すごく解ります。
知らない世界
吉野の食いしんぼう 様
退職してからの勤務がなければ、お茶の世界など全然知りませんでした。いろんな知識が増えると同時に恥をかく機会も増えました。しかし、焼き物とかお茶菓子とか、抹茶の味など触れることが出来、知識が広まりました。
そうそう、NHK教育(今はEテレ)で茶の湯と出会うの八回シリーズが在りました。DVDに焼いていますので送りましょう。こうご期待!
茶席果て肩こりほぐす庭の隅
茶席ではみな「結構なお手前で」済ませ
あの娘(こ)まだ茶巾おろおろなつめ葺き
躙り口肥満老人遠慮する
商談を笑談にかえる茶席かな
  いいかげんにしなさい、と誰かにいわれそう、まずは出涸らしの冷え茶を一杯
川柳の楽しさ
木下博民 様
 吉野の食いしん坊さんが言っているとおり、見事に情景を表している川柳、思わず顔がほころびました。
茶碗
茶碗で思い出した。
古典落語に「井戸の茶碗」と言うのがある。クズ屋が娘と暮らしている浪人から仏像を買い、それを細川の家来の千代田木斎(字は当てずっぽう)に売ったら、仏像から小判50両が出てきた。細川の家来の千代田木斎は仏像は買ったが小判は買わないからクズ屋を探して浪人に戻すのだが受け取らない。大家が中に入って10両をクズ屋に20両づつを細川の家来の千代田木斎と浪人が分けるが浪人はタダでもらうわけにはいけないという。そこでクズ屋が「あなたが持っているもの何でもいいから出しなさい」と言う。そこで浪人は「これは茶を飲み飯を食っている茶碗だが、と言って汚い茶碗を渡す。その話を聞いた細川の殿様が茶碗を見ている所に鑑定士が現れ、「これは井戸の茶碗と言う名器です」という。殿様は喜んで「予にくれ」「差し上げます」「ならば礼に300両で買う」
前例にならって150両を浪人に渡すが受け取らない。前例にならって何かを出すことになり、細川の家来の千代田木斎に娘を嫁に出す。
クズ屋は言う。
「この娘を磨いて御覧なさい」と
「磨くのはやめる」
「なぜ」
「また小判が出てくるから」



古典落語
うわつ 様
 茶碗一つとっても話題が広がるモノですね。「うわつ」さんが古典落語に詳しいとは知りませんでした。ほんと友人たちの中には、石倉三郎と親友の人も居たり、川柳から戦中戦後を生きてこられた方が居たり、人のつながりはつくづく面白いと最近思うようになりました。
細川のお殿さんは茶碗作りが似合っていますね。「へへへ、へ~、と三太夫捧げ持ち」、「殿有頂天、ドンドン土捏ね、自慢する」昔も今もお殿さんは変りませんね。
殿、お勉強の時間です・・・
木下博民 様
 護煕氏は芸術の才能があったんでしょうね。只のお飾りでなく、日本画や洋画、書なども堪能のようです。殿様の必修科目かもしれません。中でも陶芸に関しては秀でているようです。これはお飾りかも・・・東北芸術工科大学学園長(初代)、京都造形芸術大学学園長(初代)。
 お茶にはとんと縁がありませんが、焼き物は何度か挑戦してみたことがあります。油滴天目は、失敗すると、単なる真っ黒な茶碗になってしまいます。どうも、窯の中の温度の具合のようです。実験大好き人間としては、いずれ挑戦してみたいものです。私の陶芸の師匠によると、同じ場所で同じように熱が加わると、高い確率でできるようです。すばらし陶器の数々、鬼城様の目に触れるべくして触れたように思えます。
油滴天目
tentijin 様
 偶然の産物のような気がします。しかし、黒い焼き物の中に黄色の粒が・・・まさに油の粒といっても良い。それが焼き物の景色となっている。
 お茶道具の焼き物の評価は、焼き物師が、何度も焼いて自分の思惑通り出来たモノ、また偶然出来たモノで面白いモノが高いような気がします。焼き物には全くの素人で何も分かりませんが・・・
 tentijinさんは焼き物をされると聞いています。登り窯に挑戦されては・・・鬼北には伝統の鬼北窯があるようですね。
羽田空港の美術館、いつも楽しみにしています。
確か2、3年前くらい?にできたように思います。
一番奥にあるので荷物があるときには移動が大変ですが、中に入ると別世界ですね。入館者も少ないし、ゆっくり革張りのソファーでくつろぎながら美術品を見ることができます。
今回の展示は10分差で閉館になっており見られず残念に思っていたのですが、鬼城さんのブログで見せていただいて感謝致します。
茶道に親しんだ者としては興味深い展示です。
次の上京の機会には永青文庫にも行ってみたいと思っています。
知らないことは損をする・・・
FF 様
 さすが肥後細川家の一品・・・素晴らしいモノでした。時を同じくしてEテレで「裏千家のお手前」8回シリーズがありました。お入り用ならメールください。楽家初代の長次郎の「おとごぜ」素人の私が見ても迫力がありました。
裏千家のお手前は時々見ていますが、見逃しが多いのでDVDいただけるとうれしいです。茶道の先生がお元気な頃はいくらでも習えたのですが、その頃は向学心が乏しく・・・。茶碗の名のゆわれなども興味深いですね。
鬼城様
DVDを届けていただきありがとうございました。
おさらいしたいと思います。

金比羅歌舞伎にいかれたのですね。
うらやましいです。
昨年は一度玉三郎のときに始めていきました。
狭い小屋での演出が効果的ですね。
来年は行けるかな?

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