段畑ライトアップ | 鬼城

段畑ライトアップ

2012.08.21.Tue.13:00
遊子の段畑

宇和島市遊子水荷浦にある段々畑
リアス式海岸の当地では平野部が少なく、耕地を確保するには山しか無い現状でした。
そこで石垣を突き、天まで昇るような景観ができました。
しかし、問題となるのが水でした。
下から運ぶことも勿論やりましたが、少ない水で育つサツマイモ、ジャガイモが主な栽培種でした。

水荷浦入り口にある石碑

親父が砕り
童も運び
爺は築く
昼餉の芋に
母の温もり

写真は魚見が丘下方より

段畑1

この大がかりなライトアップは昨年より行われているようです。

遊子の特産品なども売られているようでした。
開催は8月4日~8月19日まで
私が訪れたのは18日(土)8時頃でした。
駐車場は満車状態、狭い道では離合に神経を使いました。

段畑2

段畑の中腹の道

路地の奥から登るのですが、「夜間登ることはご遠慮ください」の看板が・・・
遠慮しながら登りました。

上での景観は素晴らしいものでした。
カメラマンの方々が十数人・・・勿論、私もその一人。

段畑3

以前はローソクの光でしたが、このライトアップになって迫力が増しています。
向かって左サイドより撮ったものです。

段畑4


高度を感じさせるテクニックが難しい。
つまり、写真が下手なんでしょうね。

段畑5

左手方向からの写真です

大きなライトの向こうに、収穫するとき、水の運搬用のモノラックがあります。昭和初期の頃は人力のみ。
観光の気楽さの中では、私も含めて、当時の苦労は分からないでしょうね。

段畑6



コメント
段畑エレジー
 九島の知人K・Tが言っていました。
サツマイモに水をやるのに肥たごで水を運んで、ひしゃくで1杯1杯丁寧にやったんだと言っていましたが、
段々畑の労働の過酷さを実感したものでした。

石垣を積む、作物を管理する・・昔の人は偉かった。
何と言っても、娯楽も必要なんておそらく考えなかったのではないか?
その労働自体が、生きることであり楽しみであったのか?
遅ればせながら・・・
百姓モドキ 様
お盆の頃に行っていたのですね。あの写真を見て、いかざあなるまいと・・・(笑い)
行って良かった。きれいでした・・・今までが、あまりにもしょぼかったので辞めようかと思っていたところでした。企画した人は大変だろうと思います。感想は誰でも言える。段畑も同じですね。苦労は耕して、育てた者しか分からない。本当に昔の人は偉かった。
九島と段畑
海に面した段畑の話が出ましたので、九島の段畑労働歌を送ります。1976年に九島公民館が編纂した「わたしたちの九島」から
1 畑打つより岸に手間かかる つらいものぞな段畑は 今日はイモ植えか ズカンボの道は いたりもんたり足だらし
2 なさけないぞえ親父について 暮の城下へ肥買いに 目えにしむるは涙か汗か 土用さなかの肥がたき
3 生きて辛いは トンバの坂よ 死んで辛いが地獄道 ひたい打つよな段畑なれど 島は住みよい甘薯どころ
4 月の明かりで甘薯づる刈って 人の来ぬ間にひと仕事 ゆずりたくないおらがの荷こぶ せめてこの子は大学へ
ゆっくり肥タゴを担いで上る親父の肩の荷瘤、後を行く子供も肥を担ぎ、その鼻先には親父の肥タゴの饐えた臭い、時にはタゴが揺れて肥が顔に散る。それでも九島は住みよいといった人々の天国であることを忘れてはなりませんね。
段畑は綺麗なだけではないのです。
感動もんです
 昼間の段畠の写真は何度か見ましたが、ライトアップされてこんな幻想的な姿に変わるのですね。遠慮しながら登って撮って見せて下さりありがとうございます・毎年、お中元にここのジャガイモを頂きます。嬉しく、調理するのですが、その後の他種のジャガイモのお味が「やっぱりな~」って感じる位ここのは美味しいです。この記事やコメントを見て、残っている遊子のジャガイモを更に大切に頂きます。e-459
No title
 ライトアップされ、美しい夜の段畑ですね。自然はたくましいので、放っておけば、山はすぐジャングルに戻ってしまいます。今も、文化として整備怠らないように維持することは、大変だろうと思います。私の行く風の国も、高齢化のため、うち捨てられた段畑が増えています。
生活
木下博民 様
 我々の世代より上でしょうか?段畑の意義と苦労を知っているのは・・・美的景観に選ばれて、資産として残す意義は大事だと思います。先生の言われる通り、その裏で血のにじむような苦労をした人たちを忘れてはなりませんね。
吉野のくいしんぼう 様
 段畑のライトアップは今から5年前くらいからでしょうか。最初は竹筒にローソクを灯したもので、なんだか分からないようなものでした。昨年からでしょうか。強力なライトで浮かび上がらせたのは・・・

 遊子のジャガイモは美味しいですね。以前、北海道生まれの知人から、北海道産のジャガイモを送ってもらったことがあります。これは、半端ではなく美味しかった。聞くところによると「土」がおいしさの秘密とか。遊子の段畑はジャガイモの栽培に適しているのでしょう。
No title
tentijin 様
 放置された段畑・・・少子高齢化が一つの要因でしょうね。灌水の苦労、施肥の苦労を考えると二の足を踏むんでしょうね。その割に採算がとれないことも追い打ちをかけます。
 観光的に見るなら「風の国」の段畑もきれいですよね。
八幡浜別府航路など船上から見れば最高です。しかし、栽培農家の苦労は見ることはできません。
段畑
段畑にしろ棚田であれ、荒れた土地を耕し、生きる糧の食料を作り収穫してきました。一代では成しえなかっただろうと思います。そうした労苦をわかって見に行ってほしいし、見たら、そんな労苦があっただろうな~、と想像してほしいと思います。
歴史
うわつ 様
段畑など苦労した跡は勿論大事ですが、記録するための写真で切り取りも必要ですね。うわつさんが中泊の石垣を捉えていますが、これも長い歴史の中の切り取りです。私などは写真とは言えませんが、その写真の裏にある生活まで写している。たいしたものです・・・いまからも素晴らしい切り取りを期待しています。

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